Vol.19
「Eternal of Timeline means
Waiting for Lacking Yourself」
Comfort Chain
Instupendo
日々は非常に良く推移している。
良き選択と方向へ進むことに、
亜種や悪性な何かを秘密裏に潜ませている。
全てに正しさは存在は存在しない。
ただ、互いの正しさ、
正義を燃やしているだけに過ぎない。
燃やしているモノは、嫉妬、
恨み、遺恨?
其れ以外?
戦争にしても争いにしても、
互いの正義のぶつけ合いが主たるキッカケ。
火薬以外にも非物質で
可燃的な原料が存在するらしい。
皮肉にもこの寒さで暖を取る
心身の温かみには繋がらないのだが…
何事もない日常が、
色素褪せていく冬とは逆に
密かに彩り満ち溢れている。
他愛もない何かが儚く、
心を誘われてしまう。
そして自分の人生なんて
儚すぎると感じる。
こう感じられている
今の音色が一番若く
旬なのだから皮肉だ。
何気ない会話が好きだ。
お世辞でもあの言葉を
かけて下さる事象への感謝。
大体あの時間に来るメッセージが好きだ。
ようやく孤独だった感性の話題に
一筋の光が差したのだから。
自宅で好みのシャワージェルを経て、
バスソルトへ身を浸し、
レモンサワーを飲むのが好きだ。
今は兎に角レモンサワー、一強。
特に会話をしていないのに、
僕の名前を覚えて下さることが嬉しい。
出禁にならぬよう、
最善の注意を
払わなければいけない。
洋服店の店員さんが
スラックスのプリーツを軸に
折りたたまなくなる現在に悲しくなった。
それでもエルメスの
ブレスレットは付けている。
プリーツよりも、モノを大切にする
前提としての文化の折り目を
強めなければいけない。
そして色々な事柄を鑑みて、
外に出なくなる。
僕の部屋は僕を守る。
そして独りぼっちにする。
そして、過ぎ去った今は
全て過去を刻み続け、
全てが笑い話になる。
セブンイレブンのポールへ腰をかけて、
暮れ泥む彼方を眺める。
アルコールはより
内側の感性の濃淡を鮮やかにする。
でも今はその層を経ずに素のレンズで。
夕刻の空が綺麗だということに、
何時まで恍惚していられるのだろう。
Fire and Light
Actress
憂鬱な自分に寄り添うのが日常だが、
そういう時々の心情を
モノに込めることにしている。
それがレモンサワーであったり
旅先で見つけたハンカチや
缶バッチやトートバック、
特にシューズだったりする。
その日は総柄のシャツだった。
そして、その時々の思いを
僕は身に纏っている。
何時か見えたモノクロームの丘は
寄せては返す。
近づいているようで、
離れていく様子を見せる。
何時になったら、
あのモノクロームを纏えるのだろうか。
そして、何時その姿を異軸から見えるだろう。
誰も立ち入れない
僕のユートピアな衛星を
作るときには。
止まない人工的な周波数に嫌悪、
いや酷い不快感を感じる。
Can't Believe The Way We Flow
James Blake
幼少期から過度な期待を受けていた彼は、
彼が成りたくなかった彼になっていた。
同時に成るべきだった姿も辿れなかった。
そうであるべきだったモノも守れなかった。
悔やむ刹那を
日々積み重ねる彼を見た僕。
そんな苦悩を抱えている
素振りなど皆無だったのに。
過度ではない程度に、
寄り添うことしかできない。
もう何も出来なくなる
既視感が理解りつつ、
心からこの一生相当の償いを
幹にするしかない。
久しぶりにあの地で夕刻瞬く
ネオンライトを眺めている。
不慣れなアルコールの飲み歩きは
俯瞰しても不釣合。
大波なメランコリクスが
海抜高きここまで押し寄せる。
ふとあの人が頭を過ぎる。
全ての記憶が流れ行く
車窓のように秒速で駆け巡る。
あのとき、あの場所、あの時間
僕は何も気付けていなかったのだと
そのとき遅き理解が
朧気な発光体と重なり始めた。
真っ直ぐと素直に、
実直に発光体へ向き合えなかった。
もう直接伝えられない
申し訳無さを噛み殺し、
液体を伝って、
染み渡らせなければいけなかった。
そんな大事なその夜、
移行した別日のその場の夜。
枯れた液体と共に、
その思いも枯れていく自然の原理を、
ただ素直に受け止めると
判断してしまう自分が酷く恐ろしい。
このタイムラインの始まりと終わりを繰り返し、
欠け続ける朧気な自己を
始まりと終わりが常に迎えては離れる。
比べ難きメランコリニスタを探している。
何時まで何処まで探し続けるのだろう。
この探求心に実直で
居続けられればいい。
同じ感動や感性を
分かち合えるだけで嬉しいのだ。
そしてより深くマントルへ
進み続けるしかないのだ。