drowsiness

Japanese Guitarist/Composer

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ALONOAR 
All rights reserved
2024.9.14 Vol.10
「Will we see each other in a
monochrome butterfly dream
that goes beyond some time?」


今日のBGM①
シャム猫を抱いて -
浅丘ルリ子



drowsinessです。

変わらずの猛暑。
他のコトも丸く収めたが、
嫌な火照りも収まらず、
もう懲り懲り。

兎に角、自分が
汗臭くなることが嫌い。
自らが放つ臭いで
鼻を抓みたくなる。

動くスメハラは公衆環境へ
悪影響を及ぼすと、
過度かつ過敏に意識する程に。



自宅に戻れば、
お手製のオリエンタルな
香りと色を持つも、
不安定な不感湯が待っている。
この不感湯の温度が
1日の明暗を決める。

その明暗のフィルターを
経由することが、
最もな外と僕の
部屋の近道となる。
その香りを纏わねば、
心の休符は遠ざかる。




今、物凄くやらなければ
いけないことと、
やらなくていいのだけど
今やりたいことの境目に居る。

さて、貴方はどちらを選ぶか。
僕は全く関係のない
このBlogを書くとする。

今日は金曜日。
明日は週末。

かつ連休。
どうせ仕上げても
休暇中に催促の着信は失礼。

こんな曖昧な言い訳を
仮説の前提条件とし、
筆を執ることとする。

初手から言い訳ばかりで
心苦しいが、
読者の皆様は如
何お過ごしだろうか。

さて、今日は
何から話していこうか。






今日のBGM②
ノーブルレッドの瞬間 -
国生さゆり



drowisnessの最近

最近エッセイ形式が
多かったので、
初心へ少し戻る。

Instagramも映画や本の感想、
このBlogの更新を
入れることにより、
以前よりもInstagramの
ストーリーの読者が増加した。

何に興味を持たれているのか
分からないが、
至らない人間の顛末の
途中経過を
楽しんで頂ければ
何よりである。




drowsinessとしての活動は
表向きにはないが、
また新たに来年度以降の
お話が幾つか。

重ねて非公式の
オファーも幾つか。

並行して、未だ言えない
幾つかのライブや
プロジェクトのお誘いが。

こんな無名アーティストに、
よく期待を馳せる人が
居るものだ。

並行して、頭を捻るか、
即座に断るお誘いも来る。
その母数が増えることも、
活動の歩数を
踏めている証なのだろう。


頂けることはもっと嬉しい。
お気軽にInstagramのDMを
頂ければと思う。




とは言え、
drowsiness名義の
新たな制作が
予定より遅延している。

実はもうリリース
出来るモノも
あるのだが、

其れとは全く別のモノ。
実は其れをやるための
準備の過程がこのBlogなのだが、
其れが進んでいない。

このBlogを書くことも、
一つの創作活動と
明確に捉えており、
日々移り変わり、
感化された心の余韻を
残す意味もある。


積み重ねたモノの集合体は、
何れ何かしらの大きな代替が
効かない何かとなるのだから。





今制作しているデモとは

趣向を半円変えなければ
ならぬため、
異質なプロジェクトとして
進めなければいけない。

コンセプトデザインへの
チーム承認と評価は出たので、
ノロノロと牛歩、
いや亀歩で進めるかな。

正直、活動が
表に出ない時期が
一番楽しい。

僕はプロジェクトが
組成されていく、
その過程を最前線で
ファンのように
純粋に楽しんでいる。





今日のBGM③
Back Door Night - 中森明菜



drowsinessのギモン

僕は世の中のコトが
よく判っていない。

常に日常の会話の前では無力。虚無。

最近知って、
かなり驚いたことの概略を記す。



・こっちのけんとさんが
菅田将暉さんの弟だったこと

・こっちのけんとさんの新曲を
Creepy Nutsさんの
新曲だと思っていたこと

(Creepy Nutsさんは
ミ ームをハックしているなぁと
深い感銘を受けていた矢先に)


・ミニストップのソフトクリームが
ラクトアイスであること

・サイゼリヤから
トニックウォーターと
レモンシロップが
無くなったことへの
やり切れない悲しさ

・サウナで
野球中継が見れることに
多幸感を感じること

・ハンカチへ香水を
1プッシュすることに
多幸感を感じること


・腕時計にハマり出すと、
もう現実に戻って来れないこと

・ハーフパンツにハマり出すと、
もう非日常から帰れないこと

・なぜ日焼け止めを塗るのかの
意味が分からないこと

・絶対玉ねぎスライサーを
1回で必ず壊してしまうことへの
社会や生産者への申し訳無さ

・うどんにネギと天かすを
自由に入れないと、
もう日常じゃないと思うこと

・PaypayやLINE Payの仕組みが
未だに判らず、
その話題が出て
割り勘のときに
生きていることへ
非常に申し訳なくなること。

・レモンを生搾りしたことないと
人生を恥じなければいけないこと

・ビニール袋を取るときに
手が乾いて
直ぐに取れないことに、
「歳を重ねる」ことを
体感したこと




異軸へのアントニウムを問い糾す。
「僕のシノニムを何処へ無くしたんだ」
心の無い物質には野暮な質問。
物質はただ下を向くだけ。





今日のBGM④
lay low · Spangle call Lilli line



今は無き、あるバーに居る。

バーのマスターは、
いつものレッドアイを作っている。

ここのレッドアイは
タバスコで味の調整が出来、
僕の疲れ具合を見て、
塩加減を選んでくれる
ポテトフライが美味なのだ。



時折隣に座る、
俳優の佇まいの紳士。

気付くと、彼との会話の
チャンスに恵まれた。
紳士も本を読むのが好きらしい。

そのバーでその紳士に会うと、
必ず本の話をした。
其処から、互いにオススメの
新書の情報を
交換するようになった。

そして、
互いの彼女の話をした。

紳士の年下の彼女は
毎度新鮮な印象を与え、
「こんな紳士すらも
振り回されるのか」
とも思わせる。



ある日から本を交換したり、
頂くようになった。

忙しい紳士から貰う本には、
特急列車の指定席券が
必ず挟まっていた。

気付けば、読む本の領域が
広がっていた気がする。

領域が広がった先、
紳士と会えなくなった。
待てと待てど、会えないのだ。

時を経て、バーの近くで
紳士に会った気がした。
でも話しかけられなかった。
恥じらいも何も無かったのに。

紳士は今も誰かと
本の話をしているのだろうか。
そのリレーが続いているのなら、
まだまだ世の中も底無しに
奥深さと奥行きを
3次元へ広げ続ける。




今日のBGM⑤
Headache - Grouper



某日。
都内某所の
会員制小料理屋。

或る方の紹介で、
一時代に名前を残す
芸能人主催の食事会。



正直、こういう会に行くことに
胸を馳せることはない。

仕事もあって、
その芸能人と
話さなれけばいけなかった。

食事会は想像以上に最悪。
決められた自己紹介の時間を
初手から大幅に超過し、
完全に「来てはいけない」
会に来たと確信。



もう料理の味も覚えていないが、
其処でパフォーマンスを
披露したあるアーティスト。

彼が本心でああいう
パフォーマンスを
したかったのかが、
今も疑問でしかない。

そのアーティストは
既に名を残していて、
耳打ちで「実は〜の
マネージャーを探していて、
drowsinessやらないか」と
相談される。

僕は即座に断りを入れる。
その役割は等しく
僕が力添えないことを

深く理解している。



その後、主催の芸能人が
帰るということで、
タクシーの配車を依頼され、
ソレを手伝う。

一時期、何名かの社長の
鞄持ちをしていたので、
この辺が意外と慣れている筈。

「今日はご馳走様でした。
有難うございました。
お気をつけて」

彼女はお礼も何も言わず、
タクシーへ乗り込み、
雨音が微かな夜へ消えていった。



だから僕は基本的に
芸能人も業界人も受け付けない。
今までこんな人間達を
何人見たことか。

とは言え、僕もこの世界へ
足を踏み入れて18年。

そういう嫌な人間になりたくないと
変化を拒む自分も、
いつか人から疎まれる人間に
なることもあるに違いない。

そのときは読者の皆様に
現実へ連れ戻して戴きたいと
心から願う。

そうなってしまったら、
酷く何かを見失った
僕の意識や自我を
読者の皆様から
手折ってくれないだろうか。




君は少し心を痛めたようだ。
アントニウムとシノニムに
触れると感傷作用が生じる。
円やかな香りの
カモミールを用意した。

今はカモミールの香りへ浸りたい。
自然と筋肉が緩み、
香りが筋を緩み解していく。

そして、心と同期。

感覚は無くなり、
体が浮遊していく。

そして、胡蝶の夢と交信を試みる。




今日のBGM⑥
Seeing You Again ·
Theoretical Girl




10年前、明確に意識した
初恋の女性とお茶の約束。

何故連絡が繋がったのだろう。
理由は判らない。

彼女は小学校の同級生で、
恐らく僕にしか判らない
魅力を感じていた。



今考えると、足が速いとか、
勉強が出来るとか、面白いとか、
そういう義務教育で育まれる
感性でない何かに惹かれた。
所謂、地味な方だったと思う。

其れは僕も同じく。
いや、彼女のような
品の良さは
持ち合わせていなかった。

年賀状のやりとりが楽しかった。
中学校に行くまで続いていたと思う。
それから話すことも
すっかり無くなってしまった。




彼女は絵がとても上手くて、
文学やサブカルチャーを
嗜んでいながら、
勉強も物凄く出来た。

よく給食のテーブルが
同じになった。

あの頃、酷く虐められていた僕と
唯一サブカルな会話を
していたのが彼女。

彼女に最初に渡した本が、
村上春樹さんの
海辺のカフカだった。

あの時は
八王子の中央図書館で
無作為に歴史や伝記、
野球の本を読んでいた。

勉強も出来なかったので、
知識で対抗しようとしており、
明らかに皮肉れていたのだ。



彼女との再会の軸に
ある蝶が舞い降り、
仄かな鱗粉を落とす。




震災の直後で
カフェも計画停電していて、
彼女と僕が何を話したのか、
ハッキリと覚えていない。

でも、小学校の頃に
好きだった子と会えるのは、
感慨深いに違いなかった筈だ。

気付けば、彼女も僕も
美術大学に通っていた。
彼女の親友もだ。

彼女達には当然の道なのだが、
絵が全く書けない僕が
美大に居ること
そのモノが不思議な感覚である。

そのとき、
彼女が年上の彼のことで
悩んでいた。

僕からすれば、
そんな悩みを抱える彼女は
すごく大人に見えていた。

自分の個の薄さと無さを恥じた。



でも彼女と年相応な
時間の過ごし方もしたかった。

大学に行くまで、
どんな影響を受けたのか、
何が好きなのか、
今からでも
純粋に聞いてみたい。




大学を卒業後、
彼女は誰もが知る会社へ
就職したことを知り、
其処から音信不通となった。

彼女のことを調べても
パソコンは答えない。



「不出来な僕は
今此処に居るだけ」




もう彼女と話せないのも、
この人生の顛末なのかな。

今の僕を見て、
嫌いにならないか
否かを考えると、
一旦アイスコーヒーを
飲みたくなる。



東京に居る最中。
車窓を眺める。

電車を降りようと
視線を背ける。

義務教育時代、
先輩達に脅されて
告白した女性が
可愛い子供を連れた
母になっていた。

その頃の面影を
確かにと感じられた。



君は今何を見て
感じているのかな。

近々、胡蝶の夢で
落ち合えることを
切に願う。


いつもの不感湯へ浸り、

染み込ませていく。





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