「The Emerald Beginning of Qualia Slope Part.3」
アルコールを含まなかった
申提(Shen Ti)はクオリアに敏感多感だ。
足元を妙な毛感が幽かに通り抜けている。
消毒され体から水量を失った乾いた土壌に。
幾許かの詠歌を高らかとした
世を超えた先の吾は、
麗しき豊かさを犠牲にKuを舞った。
“Run Thought Yesterday”
酸化された体を弱アルカリ性に戻す
責務を命じられる。
極力就寝時にクオリアを
中性化するための純透過を行う必要がある。
かつ糖化を防がねばならない。
翌日の為に慌ただしい。
幾つかの解決経路を持ち合わせているが、
最近はルイボスティーが
最良の技法を持ち合わせている。
つまり、最後の体内への締めのSignは
黒き暗転の足元で模する
Red Bushが茂るということ。
体を締めた先に、
思考のクオリアを休止せねばならない。
過度に酸化し続ける
インフレティブハレーションを
止めることも一苦労。
今日起こった出来事、
善し悪しを全て振り返る。
寝れない夜にこそ行き過ぎた
酸化状態が好ましいこともあるが、
就寝時の悪夢の錯誤に
悩まされないかの猜疑心は尽きない。
猜疑も純化されなければ、
翌日に至るまでの偏執も
終わりを知ることがない。
改竄された記憶をクオリアを
透過した先のホワイトアウトな雲海に
先端だけ見せる抄録塔。
ふと見た抄録塔に引き込まれていく先の毛細に、
知らぬ君を見る。
触れて大枠大勢を知った今、
言語化を諦めた清々しいほどの
クオリアが現象された。
海を超え、地球の中心軸の
タイムラインに居る君。
比較的波動で居心地を感じた
地球の裏側の君。
半日先を生きる君が感じる君は
間違いなく大人びて凛々しかった。
順純たる君は、
皮肉にも数の原理の
進々の進数に飲み込まれ消えた。
逆に自らも進々の進数を刻む選択も
出来たのではないか。
しかしありきたりなアントニムでしかない。
かつ思考の前進ほど無意味なこともない。
より思考や趣向の酸化の手癖が富み続けてしまう。
水分で自己の起立性の整頓や精査が
出来れば何も苦労はない。
主義主張を数の原理で整理しようとする
極端なマジョリストは各所における厄介であり、
クオリアの源泉を枯らしてしまう外敵。
知っているようで
知らない友人が笑顔を振りまく。
早年なりに察する末期の気配は
君を奮い立たせていた。
急に怒りを見せた君は
即座に走り抜け、人混を掻き分け
、左に逸れていった。
ほんの数秒で君は物質的に燎原の火に変わり、
高らかに噴き上げた。
理解出来なった末期の理由。
それを察した根拠を
論理で繋げることも出来なかった。
何も出来なかった僕は腰が抜けて、
体に力が入らず、
ただ気体に成り行く君を
見ているだけでしかなかった。
縋れるモノにただ縋りたくなるほどの
弱々しい自分が、
見事なまでに有りの儘の曝したくない
末期のタイムラインを紡ぎかねなかった。
その危うきビーコンを逃さぬ鷹も
爪を出すことを厭わないだろう。
意図した思考が続かない….
ホワイトアウトに僅かな光が見えると、
比較的な平穏が差した。
現実と非現実のアントニムの狭間で
苦しんだ自分は、
翌日の朝を手に出来たのだ。
何より欲しかった安堵も
クオリア坂も寄り添っている。
静かな朝が何よりの救済だ。
クオリアの毛並みや肌触りも悪くない。
欲していたリセットが無事終始周転したのだ。
欲しかった温度感の水分の温度が
ハレーションを冷まし、素面を取り戻す。
今日こそ振り切れない程度にも
煮えきらないクオリアとの対峙は
休戦としたい心づもりで始まる。