2025.3.15 Vol.38
「Like a Honorably Blue Firms」



空が澄み渡った純白で清らかな日が
大阪の谷町に在る。

時間の流れは程良く、
人懐こさを良き塩梅に散りばめた
街の時間に微睡んで行く。

ふと調べ物への意識を切ると、
空の色が順々と暮れなずみ街並みの
燈の役割が変わることを知らせる。
背広の人々が増えるのと重ねて。

体にふと落ちるディカフェの
メキシカンコーヒーに
束の間の暇を感じる。
今週は過度に働き過ぎたのだ。
昨日のサウナがどれだけ
体に染み渡ったことかを
考えた後の熟睡の後に感じる。



今は大阪の良さが随所に染み渡る。
福岡に居を移してから、
西日本の居心地に満足し始めている。
東京の後に必ず訪れる大阪での時間はまさに暇。
勿論迫り来る岩壁に仕事は差し迫り、
守りたい時間との境界線の瀬戸際が
独自のリアス式海岸を形成している。

形成した緊張感を肩を緩めた心地の先...













































僕はただただやり切れなくなった。
その岩壁に打ちひしがれている。

リアスの向こうへ答えを全て委ねたい一心。
しかし、母海は波音を立てるだけであり、
僕の足場の岩壁だけをただ削っていく。

このリアス式海岸へ辿り着いた
ストーリーは見事で、
一つの作品に身を投じる身である。
そして今は我なる文章の世界を通して
複層のアントニムを形成する。

僕の身を蝕む母海は、何を伝えたいのか。
大きな母海という存在で居るだけで狡く、
地球のあたり前のように存在している。
その狡い存在が当たり前のように
居続けることが辛い。

いつからか感傷性のノブが可笑しくなっていて、
何かのロードフィルムに母海を重ね、
意識がこのリアス式海岸の岩壁に
居ることを知らしめる。



歳を重ねて、得られるものは増えた。
同時に悲しさに打ちひしがれなくてはいけなくなる。
何かを感じて涙腺が緩むことも大きく増えた。
『そんなことに悩むのか』という
些細な刹那が僕にとっての最大の懸案事項。

加藤和彦さんの声色から間接的に、
自分の脆い感傷性に劇薬的な刹那を
重ね寄り添うようになる。



誰も答を持たない
脆いレールウェイの上で、
素直な今が此処に居る。

最後の扉を開け、
レールウェイから感情線から逃走した
誰かが持つOpacity。

その扉をこじ開けた主人は我にとって犯罪者だが、
逃れられない英雄との
時事的役割はアントニム。

そんな英雄である主人を疑わず罰さずに、
素直に誇り称え
何事も無かったことのように
日常への最適化を望みたい。



「My Favorite Things Vol.3」