2025.7.21 Vol.55
「Summer light oblique colour :
Singulation,
the end is faintly scented with a ray of purity.」




Апетизаторқәа



深夜の錯乱における
鎮火の種子を「花火」と仮定。



久しく実物の花火を見ていない。
何時か行こうと目論み見繕う浴衣。
実家にて、今頃白けていることだろう。

また、記憶が鎮火し、
見えぬ灰となり、跡形も無く。
其れが積もることを待つ待ち人。

無数の火花の分岐の毛細の
何処かに仕舞われた
Lost & FoundのBrave Yesterday。
検索しても埋もれて出て来ぬ彼女達。



Ачыс хада

友達や知り合いに会いに群れ戯れる
行為の意義が唯一分からない。
否定はしない。
価値観として解らないだけだ。

所在を明かさずに判ろうと
感知の敷居を跨ぐ不届き者は、
無罪放免を差し上げるが、
昭和の良き時代を追憶することもない。

ただ朽ちていく様を
人工呼吸器と適度な壁のある
自由の庭で満足することを選んだ人々は、
もう庭の外へ飛び立つことを忘れてしまう。
ファーストペンギンのような

極地をうんともすんともさせない
副交感神経の豊かさも朽ちて灰となる。











幽かな華やかさが街々に灯る。
僕も所謂華やかな場所に憧れを持ち、
客席からステージから
舞台袖から特別なLongingsを重ねていた。
華やかさなど一瞬儚げで
拙く脆く淡き結合体の主成分は
裏側の調整と事務作業。



数年経ち、あの場所へ戻ることを過らせ、
散漫的な記憶の改ざんを経て、
秘密裏に足を運ぶ。


時を経て、其処には誰も居ない。
戯れ群れる先に残るものは一瞬の淡い蛍火。
蛍火は一時を灯す一瞬。


皮肉にも経済の逼迫、
世界的な状況の変化と共に、
人間の性格や人格形成が
いともおかしく壊れていく喜劇に
置き去りにされる人々。

喜劇は壇上で丁寧なオルフェと
シンフォニーを緩急付け、
人々をこれでもかと飲み込んでいく。

飲み込んだ喜劇の狂乱とともに
遠くに消えていく。
何時、惜別が来るとも知らずに。










今も、また蛍火が消えていく。
それを各所で重ね見届ける
僕や観客が一番悶えるほどに悲しい。





Ихадоу ачыс

書斎を離れようと思うと、
人生の廻り合せも程よく面白く、
様々な街へ赴くキッカケが連符的に表れている。

歳を重ねていく旅に、
タイムラインの体感による
一束は大きくなるが、
より1日の1時間を程良く意識し始めている。
満員電車のなかで一つの隙間や脈絡を見つけ、
其処を縫って移動するかのよう。
其れは比喩として、
答えが見えぬ獣道でも好ましい。




自分の蛍火が潰えるのも、
そんなに遠い話ではないと心底思っている。

そう思っているから、
比較的な楽しさとして
新喜劇と内部心理へ昇華される。

明確な自我を各所へ遺していく。
今日もまた思うのだろう。
「蛍火が戯れている」
「蛍火の色彩の細かな推移の儚げさ」を。

僕の蛍火をBeacon、
ときに発煙筒として擬する。
そして、ずっと孤独だった
僕にはincenseを灯す。

同じincenseやBeaconを探す
太陽系を巡る蛍の一生は、
まだ潰えない。





Аҿаԥыц арыцқьага

My Favorite Things Vol.7